『フランシスコの2人の息子』
『フランシスコの2人の息子』という映画の試写会へ行きました。
ブラジルの田舎町。父親の影響で音楽に触れて育った兄弟が
貧しい暮らしを助けるためにバスターミナルで歌い始める。
つらい巡業や弟の死を乗り越え、いつしかトップアーティスト
“ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノ”となるまでの、実話。
なにがスゴイって、このお父さん。
子供たちに楽器を買い与えるために、家中の作物を全て売ってしまう。
子だくさんで日々食べることもままならない暮らしなのに。
働いて稼いだお金を全部、息子の曲をラジオ局へ
リクエストするための電話代にしてしまうんだから。
家を売り払って娘にゴルフをさせた さくらパパや、
毎日息子をバッティングセンターに連れて行っていた
チチローみたいだ。(‘チチロー’ってどうよ。)
音楽への愛と、家族の絆。
つらくても家族のためなら乗り越えられる、音楽があれば生きていける。
ブラジルのカントリーミュージックについては詳しくわからないけど、
ジャンルを超えて楽しめる映画だと思う。
やっぱり実話って、説得力あるよね。
歌いたいという初期衝動、伝えたいという純粋な気持ち。
何をやろうとしている人にとっても、原点に還ることができる。
今公開中の『Dreamgirls』と共通する部分もあって、
我を省みるきっかけになるような、染み渡る作品でした。
3月17日、公開だそうですよ。
chie.