『THIS IS IT』
観てきました、『THIS IS IT』。
いや、もう・・・終わったあとは、放心状態ですよ。
ひとりひとりのミュージシャンが、
ひとりひとりのダンサーが、
ひとりひとりのスタッフが、
与えられたポジションを持てる力の限りで、死守する。
すべてはただ、彼のためだけに。
言葉から瞳から心から、そんな想いが溢れている。
そして彼らの才能を認め、敬い、気遣いを忘れないMJ。
あ・・・涙が止まらないよ。
文字通り、MJが命懸けで作り上げようとしていたこのステージが、
どれだけ愛に溢れていたかがわかる。
すべてはただ、ファンのためだけに。
私はマイケルがいなくなってからずっと、誰か一人でも、
彼の心の内側に寄り添える人がいたのだろうかと、考えていました。
でもそれは、余計なことだったのかもしれないと思う。
マイケルは最期まで、夢を与えることだけに徹していたのだから、
それをそのまま受け止めるのが、ファンである私たちに出来る唯一の恩返しのような気がする。
彼のオフステージでの行動や素顔を知ろうなどと詮索することは、愚かでナンセンスだよ。
本当に、マイケルはもういないのかな・・・。
あんなことはやっぱり、筋書き通りのショーの一部で、どこかに隠れているんじゃないだろうか。
ポッカリと空いたようなこの虚無感は、彼の遺した作品たちを何度も何度も反芻することで、いつかは埋まっていくものなのかな。
埋めたいような、でもこのまま空けておきたいような。
やっぱりそれだけ大きな存在なんだな。
ねぇ、いかないでよ、マイケル。