止めないで。

気になって、立ち止まる。
何かを感じて、カメラを向ける。

見つめるとたくさんの“隙間”があって、そこに自分の感情を詰め込んで埋めていく。
想像力を解き放って、常識なんてすっ飛ばして、ジッと心を澄ませる。

するとたちまち、モノからも、植物からも、虫からも、空からも、声が聞こえてくる。
真っ白な壁すらも、何かをささやいている。

気がする。

そんな遊びが、たまらなく好き。
それはたぶん、3歳児がする遊びかもしれないんだけど。
呆れ顔で止めないでくれたら、嬉しいな。

大人になると世界が狭くなったように感じるのは、身体が大きくなったからじゃない。
蓄えた知識や、周囲の視線や、経験や、諦めが、心の自由を奪うからだよ。

大人の優しさと、子供の自由をちゃんと持っていたいの。
だから、止めないで。