5年後10年後も
せわしなさや世知辛さや肩書きやウワベだけのものに、ちょっと疲れる。
ありがたいことに、私にはあまり直接関係のないものばかりだけど、
そんなことに世の中が大きく左右されてしまう様子を眺めているだけで、疲れる。
ずっと夢ばかり、見ていたいのに。
‘ふぅ’とため息をひとつついて、アタマを空っぽにしたくて、久しぶりにパンを捏ねました。
何か癒してくれそうなヴォーカリストはいないかと、探して。
ジャケを見ただけじゃどんな内容だったか思い出せなかったんだけど、何となく聴き始めたら。
・・・あぁ、今求めていたものにピッタリ。
03年に出たデビュー作。正直、このアルバムを買ったことすら忘れていた。。
カテゴリーとしてはJazzになるのかな?確かにジャジーではあるけど、でもそれだけじゃないような。
そもそも“カテゴリー”なんて、どうでもいいことだね。
とにかく声に深みがあって、心の底の部分というか、後頭部の辺りに、ズンと響いてくる。
イガイガしてしまいがちな気持ちを、諭してくれるような、受け入れてくれるような。
ゴスペルを歌っていた経験が、こういうところで重みを増してくるんだね。
とても、スピリチュアル。癒された~!
自分で選んで買ったCDだって、すべて良いと感じるとは限らない。
感性で作った音楽を、聴く側の感性で受け取るのだから、それは当然で。
でも聴く側の感性が、時間をかけて少しずつ変化していったとき、いつかまた出会えるはず。
音楽はそうであっていいと、私はいつも思っています。
だから必ずしも最先端でなくてもいいし、流行の波になんて乗らなくたっていい。
目先のことより、5年後10年後にも新しい気持ちで聴けるものを、作っていきたいな。
そこに普遍的なテーマが存在していれば、きっと、辿り着ける。
どうせ人間の本質なんてちょっとやそっとじゃ変わりはしないんだから、ウワベだけ飾ったってそのうち剥がれる。
大切なのはその時に、何が残るか、だよね。
あ、そうこう言ってるうちに、パンが焼き上がりました。
北海道産小麦と米粉をブレンドして、豆乳を使ったよ。
柔らかいからそのままチョコレートクリームを塗っても、軽く焼いてバターを塗っても美味しい。
ハニーでもミルクでもシュガーでも、自由でいいんだよ。どーにでもシテ☆
音楽にも“解釈する”自由があるから。それが、聴く楽しみじゃない?
う~、アタマを空っぽにするつもりが、またいろいろ考えて独り言・・・理屈っぽい?
いやいや、こうして書くと、散らかってたものが整理出来るんだ。大事なこと、伝えたいし。
お付き合い、ありがとうね。
love.