パズル。
今日はイヤフォンを外して歩く日にした。
普段拾わないようにしている音や空気を、自然に流し込んでみるよ。
忙しい月曜日の始まり。
不快感を覚えるギリギリまで見ず知らずの人と距離を縮めて、電車に乗り込む。
そうだ、毎日はこうやって組み立てられているんだと感じる。
問題や課題や楽しみが、四角いパズルみたいに目の前にいくつも並んでて、
それをいっこ隣にずらしたり、手前に戻したり、後ろにやっては消えていったり。
その度に、納得出来ないけどゆっくり時間をかけて諦めることとか、
もうそれはそれとして受け入れていく覚悟を決めることとか、
ようやく辿り着いて満足してクリアすることとかがある。
家の都合や、男女間の事情や、会社の人間関係や、学校での出来事なんかで。
そうやって心の中に立つ大小さまざまな波を、
きっとここにいる人たちはそれぞれに隠してるんだろうと思うと、
自分も他人も、違うようで同じなんだと思えてくる。
私は諦めるとか、ガマンするのがとても苦手。
だから誰にとっても、パズルを動かす時に、少しでも喜びがあればいいなと思う。
そうしたら、人ごみの中で舌打ちしたくなるような気持ちを、
思いやりに変えていけるような気がするんだけどな。
違うかな。