05
3月
2008
お雛様と沈丁花
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甘い香りの沈丁花。
春を告げる、薄いピンクの小さな花。
ワクワクする瞬間です。
そして私もひな祭り。
一応、女の子ですからね、これでも。
子供の頃にママと飾ったのは、七段飾りのお雛様でした。
ひとつひとつ丁寧に取り出しては、そぉっと座らせるのね。
まっすぐ正面を見据えた人形たちは、時に微笑んでいるように感じたり、
寂しそうな表情に見えたり。
人形というものはとても魅力的で、でもちょっぴり怖くもあって、
なんだか不思議な存在でした。
お供えしたひなあられや白酒が、もしかしたら夜の間に減っているかもしれないと
何度もこっそり見に行った。
雛壇の下にできた空間は子供がかくれんぼをするには
恰好の場所だったけど、よく怒られたなぁ。
そんな思い出が私の中にちゃんとあることが嬉しくて、すごくありがたいと思う。
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