ロシュフォールの恋人たち
映画『ロシュフォールの恋人たち』を観てきました。
デジタル・リマスター版ですね。
カトリーヌ・ドヌーヴの、抱きしめたくなるようなキュートさ。
つかみどころのない、手元からするりと逃げてしまいそうな自由な女の子。
街並みや衣装の、可愛くてポップな色彩に終始ドキドキ☆
こんな街で暮らしていたら、イヤでもセンスが磨かれそうだよね。
そしてミシェル・ルグランの音楽はさすがに聴いたことのある曲ばかりで・・・。
メロディにのせた言葉の面白さ、フランス語の響きの可愛さ。
楽しかったです。
いやしかし、ああいういわゆるミュージカル然とした作品を観たのは久しぶり。
子供の頃ずっと舞台をやっていた私にとっては懐かしい感じ・・・。
主人公を華やかに惹き立てる、画面の向こうの隅の方で踊っているアンサンブルや、
そこまでに至る厳しい稽古、自然に見えて実は全て決められたカウントで動いているところとか。
影の大変な部分がすごくリアルに見えてきてしまったりするのですが、
そういった緻密に計算されたものだからこそ、素晴らしい作品に仕上がるのですよね。
それを子供の頃に経験出来たことは私にとってとても大きくて、
プロとして人前に出る“根性”みたいなものを、培ったというか、刷り込まれたというか。(´▽`;)
色々な想いの交差する作品でした。