John Stoddart『Faith Hope Love』
ようやく雪が降り止んだ空を見上げると、なんだか不思議な表情。
遊んでいたオモチャを取り上げられた子供のような、
欲しがっていたモノを買ってもらえなかった駄々っ子のような、
納得のいかない膨れっ面。冬の最後の、悪あがき。
そんなカオをした空です。
コロンとした苔色のメジロが、満開になった梅の枝に飛び乗っては、
ブランコみたいにゆらゆら揺られて遊んでる。かわいいな。
John Stoddart『Faith Hope Love』
しばらくこのアルバムを、しょっちゅう聴いています。
紹介しようしようと思ってたのですが、ライヴがあったりでね、ようやく。
エリック・ベネイの新作も、1曲目を聴き始めてものの数秒で
「あぁコレ間違いなく好きだわ。」と思ったのですが。
コチラも負けていませんよ。
キレイなメロディライン、ミディアム〜スロウの心地良いテンポの曲たち。
優しいギターの音色と良く合う、ふっくらとした深みのある歌声。
古いソウルの香りと、人肌の温もりを感じる演奏が、しっとり耳に沁みます。
10曲という、ちょっとした物足りなさもいいのかもしれない。
あぁ、もうちょい聴きたいのに〜!っていう、お腹いっぱいになりすぎない感じ。
腹八分目の気持ち良さがクセになって、結局何度も繰り返してしまう。
永く聴きたい、質の高い1枚です。