平等と平和

すごいですね、オバマフィーバー。
ブラック・ミュージック(あえてそう言わせて)を愛している私にとっても、
やっぱり他人事とは思えず、握った手にギュッとチカラが入ってしまいます。

訳された字幕を目で追うことしか出来ない私ですら、胸が熱くなってしまうスピーチ。
彼の声に耳を傾けると、まるでリリックのように心地良さすら感じる。
手元の原稿に終始目線を落として読み上げる政治家とは、明らかに違う気がする。
林さんも買ったという演説集、私も欲しくなります。

オバマ大統領の言葉にもあった、平等、そして平和。
安っぽく聞こえてしまうから普段あまり口には出さないけれど、
実は私が一番願っていることでもあります。

誰もが平等に、平和に暮らす権利がある。
簡単に言える言葉だけど、他人との違いを認めることが出来ずに
世界から争いは絶えないし、子供たちの泣き叫ぶ声はやまない。

だから私は私の出来ることとして、人を愛そうと思うの。
家族や友人、小さな子供や動物たちも。
身近な人を愛せずに、遠い国の、顔も名前も知らない人たちを愛することはできないと思うから。
彼らの痛みを、自分や愛する人の痛みとして感じることはできないと思うから。

そしてそんな想いを、音楽に託したいと思うのです。
歌でなら、私でも伝えられる気がするんです。
私のすべては、愛すること。Love is Everything なんです。

ね、説明すると、なんだか嘘っぽいでしょう？
いいんです、聞き流していただいて。
これが正しいとも、間違っているとも思っていないし。
私はただ、歌うだけです。

それから。

虐げられてきた歴史が生んだソウル・ミュージック。
そんな音楽に触れながらも、きっと私はそのカケラほどしか理解していないのかもしれない。
でもそれが素晴らしいものだと素直に思えるから、ホントはそれでもいいのかもしれない。
わからないから、感じるままに。