cosmic night.
ニットを2枚重ねて、ダウンを羽織って。
ジーンズの下にはレギンスを。
ニット帽とマスクを着けて、ブランケットにくるまる。
ステンレスの小さなポットには、熱いコーヒー。
まるでハイジが初めてアルプスにやって来た時のような出で立ちで。
マトリョーシカほど可愛くもない、おかまいなし感を漂わせ。。
ちょっと小さめのレジャーシートに、ゴロン。
そんなかっこで真夜中にひとり、ふたご座流星群を観察。
マンションの屋上は普段カギがかかっていますが、
仕方ない、どうしてもお空を見たくなった時は行ってもいいよ、
という管理人さんの許可で、カギの在り処を教えてもらっているの。
濃紺の夜空に、スモーキーな雲がゆっくり動いていく。
開けてくると、てっぺんにほど近い御大がカオを出したよ。
仲良くならんだ、ふたごの連星。今夜の主人公、カストルとポルックス。
こいぬのプロキオン、おおいぬのシリウス、オリオンのベテルギウス、
おうしのアルデバラン、ぎょしゃのカペラ・・・
東京の空にも、星は瞬く。
チカチカと、ユラユラと。
なんだか遙か遠い宇宙から、合図を送られているみたいです。
なんて考えていると、シュッと、星が降ってくる。
1時間くらいの間に、15個ほどは見れたでしょうか・・・
時々すごく明るい星が流れてくると思わず、おぉぅ!なんて言っちゃった。
・・・ひとりなのに。
散っていく星たちもちゃんと輝いていて、楽しませてくれる。
そして私の知らないところで、名もない星がまた生まれている。
気の遠くなるような自然の営みの中に、私も身を置いているんだなぁ。
当たり前のことが、不思議でならない。
寒いのに、胸の奥がポッと熱くなるような。
真冬の夜の、宇宙旅行でした。