My Birthday.
歩道橋の上に散らばったジェリービーンズは、あっという間に朝の雑踏に埋もれていく。
踏みつけた人はしかめっ面で、足の裏を確かめる。
私には宝石みたいにキラキラして見えるけど、小さな子供が転んでこぼしたりしたのかな。
今日は私の誕生日でございました。
おめでとうと声をかけてくれる人が、気がつくとたくさんいて、
そんなひとつひとつが、こんなふうに色を放って、私の心に散らばります。
なんてキレイなのかしら!
私はとても、人が好き。
嫌いな人がいないということは、私の最大の財産だと思うのです。
そして誰よりも感謝しなくてはならないのは、もちろん両親。
「ありがとう」だけではちっとも足りないので、どうすればいいかをずっと考えました。
それで、“自分自身を大切にする”というところへ、想いが辿り着いたのです。
両親にもらったこの心と身体を、丁寧に扱うこと。
心が何を感じて、何を欲するかによく耳を澄ませ、出来る限り従う。
ひとつしかない身体のために、ちゃんとした食事をし、髪や肌の手入れまで怠らないこと。
こんな私を気にかけてくださる人たちに、さらなる感謝を忘れないこと。
日常に散らばる大切なものを、気がつかずに踏みつけてしまうことのないように。
色とりどりで、甘くて、魅力的な毎日にしよう。
そうしよう。
おめでとうだなんて、とんでもない!
こちらこそ本当に、ありがとうございます。