私の鳴き声。
視線を感じて見上げると、覗き込むヒマワリ。
花が枯れると、種が出来る。シマシマの、リスの背中みたいな種。
あー、だからリスとヒマワリの種はよく似合うのか。
以前ヒマワリを育てたことがあって。腰の高さほどの小さなものですが。
すっかり花が終わって下を向く頃に、毎日のようにスズメが遊びに来てました。
明け方や夕方にテラスがチュンチュン賑やかになるので、カーテンの隙間から見てたの。
そしたら彼らは、とても器用に不安定な枝にとまり、種をついばんでいた。
一粒抜き取ると、地面に降りて片方の脚で種を抑え、クチバシで殻を剥いて食べる。
それをお腹がいっぱいになるまで繰り返すと、やがてどこかへ飛んでいく。
その跡はまるでメジャーリーガーのベンチのように、ヒマワリの殻だらけになる。
ちょっとカッコイイやん。。
そう思いながらほうきで後片付けをするってわけです。
一緒に生きてる感じがして、なんとなく嬉しかったのです。
スズメはチュンと、ひよこはピヨと、カエルはケロと、犬はワンと鳴く。
私はそれが羨ましくて羨ましくて、私にも鳴き声があったらなと最近毎日考えてる。
感情を表すのに、とても便利だと思うの。
鳴き声ひとつで、あ、chieちゃん来たな、今日は元気ないな、何かして欲しいのかな、
なんてニュアンスの違いまで、わかる。なんか可愛い鳴き声ないかなー。
って周りの人に話すとだいたい、
あーまた始まった何言ってんだろうこのひとその話長いかな付き合うのめんどくさいな、
という気持ちの混じった複雑な笑みを返されるのですが。。
もしかしたら言葉を発するよりもっと、お互いがわかり合おうとするかもしれないのに。
言葉は時々、誤解を招く。裏腹のことを言ってしまったりして。
鳴き声でのコミュニケーション、いいと思うんだけどな。