雪ふたご。
降りましたね、すごい雪でした!
滑ったり転んだり、おケガはなかったですか?
東京では珍しいこんな大雪、子供の頃なら大はしゃぎだったんだけどな。
小学校では1,2時間目の授業が雪遊びに変更になったりしたんだよ。
大人になると、靴下濡れたら寒いよなぁとか、電車止まったらめんどくさいなぁとか、
経験上いろいろ大変だということがわかってしまうので、あまり喜べない。
モコモコに着込んだ子供たちがほっぺを真っ赤にしながら雪だるまをこさえる様子を、
進みやすいわだちを探して歩きながら眺める私は、いつの間にか大人になってしまった。
そんなことになんだか少しだけ寂しくなって、帰って雪を丸めてみる。
もちろん“だるま”を作るつもりだったのですが、途中で手が痛くなってしまって、
大きな胴体は作れなかったので“ふたご”に変更。(雑!)
子供の頃、母と頬をくっつけ合って、
「とれなくなっちゃたよー、はなれないよーー」
って遊んだことを思い出して、ちょっぴり涙が滲む。
うん。
雪だるま、より、雪ふたご、好きかも。
動かなくなってしまった車を押してくれた、手伝ってくれた、支えてくれた。
心配してくれた、声をかけてくれた、タオルを貸してくれた。
そんなことが、東京ではあちこちであったみたい。
冷たい雪は、たくさんのあたたかい優しさに、溶けていく。
心はちゃんと、雪ふたごしてたよね。
雪なんて降らなくたって、きっと出来るよ。