略してスベマン
国道20号をのんびりと下る。
あと少しで落ちきってしまう桜の葉と、眩しいほどの銀杏。
ちんたら走っていると、どうでもいい考えごとが本当にはかどる。
いいのよ、これが。
だって1日の中で、そんな時間、作ろうと思ってもなかなか作れないよ?
この間なんて運転中の2時間弱、私のアタマを支配していたのは
『スベスベマンジュウガニ』でしたから。
小学生の頃、図鑑の中の彼と出会った瞬間から、常に心のどこかに存在してる。
スベスベでおまんじゅうっぽいカニってことでしょ?
どうよ、この視覚・触覚に直接訴えかけるネーミングセンス!惚れ惚れするわね。
子供ながら、身震いしそうなほどの感動を憶えたものです。
“有毒”っていう最大の情報を抑えての“スベスベ”。
そんなこと言われたら触りたくなっちゃうじゃん。
マンジュウとかいって、食べたくなったらどうすんの?でも有毒なのでご注意。
警告がてらに『毒スベスベガニ』とか、『毒マンジュウガニ』とかにする案ってなかったのかしら。
そしたら今頃、DSg(新機種っぽい)やらDMG(DMC的な)なんて、ちょっとカッコイイ感じで呼ばれてたかもしれないのに。
あ〜、そういえば数年前まで兄が飼っていた“渚くん”も、
『スッポンモドキ』なんてドイヒーな名前だったな。
スッポンありきの“モドキ”ですから。
半ば諦めにも似た哀愁を感じたものです。。
そんなこと思うと、初めて出会う動植物に名前をつけるのってスゴイよね。
たくさんある要素から、なんかかんかかいつまんで一口で言えるようにまとめる。
既存のものとカブらないように、わかりやすくキャッチーに。
(たまに、発見した人の名前を挟み込んでたりもするけども。)
曲のタイトルを決めるのに頭を抱えてる私なんて、まだまだコワッパ同然ね。
とかずらずら考えてたら、2時間なんてあっという間なんですよ。
バカじゃないかしら、自分。
歌詞を書きなさいっつうの!
今夜は満月が、すごくキレイなのよ。