都会のネズミ。
突然のカミナリに、ついビクッ!としてしまう。
大きな音がちょいとばかり苦手なもので。
勢いよく降り出した雨と、夕立のあとの虹、懐かしい匂い、
立ちこめる熱気と、眩しいほどの夕陽、そんな空を映す水溜まり。
地球が深呼吸してる。キラキラと、息づいてる。
夏がさ、来たんだよ!
しかし、東京はなかなかの熱波。
毎朝多くのランナーたちで賑わう川沿いの道も、今朝は閑散としていました。
植え込みの影で、一匹のネズミさんが鼻をヒクヒクとさせている。
そして草むらの中を縫うようにして、茂みに姿を隠した。
私はふと、こういった川や草や土のもとにいるネズミはそこそこ可愛いのに、
駅で線路の上を走ったり、渋谷の路地で足元をすり抜けていく彼らに、
思わず声をあげて後ずさりしてしまうのはなんでだろうと、考える。
もしかしたら、私の勝手な願望なのかもしれない。
動物は自然の中にいる方がいいんじゃないか、っていう。
『都会のネズミと田舎のネズミ』そんなお話がありました。
そうだ、都会には都会の、田舎には田舎の良さがあるのよね。
自分に合った場所、いるべき場所を大切にしなくちゃ、シアワセにはなれない。
他人と比べて羨んでも、何も変わらないのよね。
シアワセって、なるっていうより、そう感じられるかどうかだ。