秋の実り
実家のある福生まで、のんびりと。
降りてくる陽射しが柔らかくて、気持ち良かった☆
小さな秋の実り。
鳥がつついた跡と、枯れ葉そっくりな羽を持つ蛾。
のどかな空気、小川を漂うつがいのカモ、単線電車の踏切。
・・・ん〜、ええなぁ。
帰る頃は、暮れていく空に映えるキリリとした四日月、パタタと飛び交うコウモリ。
都心よりも明らかに1〜2度低い外気に、懐かしい匂いを感じる。
多摩川を越えようとすると、目の前にゾクッとするくらい迫力のある夕山が連なり、
その上には横田基地へ向かう飛行機のサインと、勲章のように誇らしげな一番星。
あぁ、当たり前のようにあったものが、今はとてもありがたいね。
だけど地元には、時々帰るくらいがちょうどいいんだな。
子供の頃の何気ない毎日の中で見ていた景色に出くわすと、
そのときの想いを、そのまんま拾ってしまうから。
特別でもなんでもない、当然忘れているはずのことが、感覚としていちいち蘇る。
きゅぅと胸が締めつけられて、ちょっと疲れるのです。
帰るところがある方が、嬉しいしね。