“好き”という感情。
紅って、光るんだ。
傾き始めた陽の光を浴びて、キラキラしてる。
キュッと心を奪われてしまって、立ち止まったまま動けない。
こんなとき、“好き”っていう言葉が浮かんでくる。
いや言葉じゃないな。カタチっていうか、感触っていうか。
ムクムクとかモリモリとか、でもじんわりとするような。
これが“好き”という感情なのだろうと、私は思っているのだけど。
あの人のこういうところが好き。
この微妙なニュアンスの色合いが好き。柄が好き。
丸いフォルムが好き。持ったときの手触りが好き。
今日の空気の肌触りが好き。雲のカタチが好き。
両手を広げて抱っこを待っている小さな子供を見るのが好き。
年老いた犬がゆったりとお散歩してるところが好き。
当たり前のように足を交互に出して歩いているところが好き。
指を絡めて手を繋ぐのが好き。
「こっちおいで」っていう目配せが好き。
ちゅぅをするまでの、一歩手前がたまらなく好き。
自分の“好き”なことを意識すると、意外と身の回りにたくさんあって驚く。
そしていちいち、ムクムクモリモリじんわりとして、シアワセを感じる。
その代わり“嫌い”は、出来るだけスルー。“どーでもいいこと”に分類するわけです。
“好き”は、自分らしさの元だよ。
“好き”という感情が、大好き。