ツノ出せ、ヤリ出せ。
うわぁ、キレイ!
ポテポテ歩きながら、見上げたら。
この時期に色づくモミジってなんだろ?と思って調べてみたら、
どうやら“野村紅葉”という種類のよう。
キラキラした新緑の中で、ひと際目を引くグラデーション。
実もとても、カワイイ。
きっとヒラヒラくるくると飛んでいって、新しい命を根付かせるんだろうな。
今日は燦々といいお天気だったので、夕方に野菜の水やりを。
小さな小さなキュウリの赤ちゃんや、ぷっくりとしたイチゴの花の膨らみ。
黄色いトマトの花も、もう開きそうになっています。
日、一日と育っていく命。
私に出来るのは、ホンの少しの手助けと、見守ることだけ。
コリアンダーの葉の裏にへばりついていたのは、おチビのでんでん虫。
すっかり貝の中に閉じこもってカラカラに乾いていたので、
お水をあげたイチゴの葉っぱの上にちょこんと置いてあげました。
水分の気配を察知した彼はすぐさま、ムクムクと中から出てきましたよ。
ニョキニョキと、ツノ出し、ヤリ出し。
“でんでん虫”という響きは好きだけど、“マイマイ”は、なんかちょっと怖い。
なによりさ、野菜にとっては害虫なんだろ?キミ。
・・・まぁいいや、ひとりくらいなんとかなるだろ。
おいで。一緒に、生きてこ。
時々鳥が来るから、気をつけるんだぞ。
座り込んでジーーッと見つめた、静かな夕暮れ。