抱きしめたくなる。
ひとりでナンをちぎっていたら(またカレー食べてる)、後ろの席の話し声が耳に入る。
仕事の同僚なのでしょう、先輩と後輩という感じの女子ふたり。
「終電で12時半頃について、1時までやってるラーメン屋さんがあるんですよ。
で、そこで食べるんですけど、そしたらなんかもうヘトヘトでどうでもよくなっちゃって、色々めんどくさくなってそのまま朝までマン喫(マンガ喫茶ね)行っちゃうんです〜。
ホント、ヒドいですよプライベート。」
「えーーわかるわかる!私もマン喫すごい行くよー。入ったら出られない。
一応時計見て、あーあと15分だとか思うんだけど、帰る時に清算すればいいだけだからズルズルいちゃって気づいたら朝だよー。全然あるあるーー。」
っていう会話。
ステキだわ。
私はマンガ喫茶にはあまり行かないけど、そんなことではなくて。
ブログやFacebookなんかに投稿出来るような“見せてもいい自分”、ではない部分。
誰にでもあるそういうところが、妙に愛おしいと感じる。
駆け寄って、抱きしめたくなる。(←よしなさい)
やらなきゃいけない仕事を遅くまで頑張って、でもそんなの世の中では当たり前で。
その中で見つけたささやかな楽しみが、とっても地味なものだっていいじゃない。
夜中にスッピンで寝転がって罪悪感をチラッと抱えてポテトチップ食べたりさ、するでしょ?
あーあ、いつの間にか一袋空けちゃったよーがっくし。。なんてね。
ダメだってわかってるけど、そうやって頑張った日をリセットするんだよね。
だっていちいち誰も褒めてくれないもん。
一緒だよ、みんな一緒だよ。私だって。
女の子のそういうところを、だらしないから見たくないなんて思う男子は、だいぶ損してる。
いっちばん可愛い瞬間が、そこに隠れてるのに。
自分しか知らないんだって思ったら、愛おしいでしょ。